2012年01月14日

今年、最初に読んだ本『最後の色街・飛田』

最近、FBが主体になっているので、ブログするのもすっかりご無沙汰、すいません。さて、久々に本の話でも。

20111222-b0021682_23213924.jpg

最近、書店のひら台に山積みになっている(大阪だけか?)ので、ついつい買ってみた。かねてから大阪市の歴史などにも興味があったし、飛田についても非常に興味のある街だったから。

若い時・・・10代後半から20代前半の時ぐらいに、黒岩重吾の『飛田ホテル』や『飛田残月』、『西成山王ホテル』などを読んで、強い印象を持っていたからでもある。それ以上に忘れられないのが、自分がこの街と出くわした時のことだ。

天王寺に住んでいたころ、土曜だったか日曜だったかの昼過ぎ、新世界のジャンジャン横丁で酒を飲んだ後、何気なくブラブラ歩くうち、この街に迷い込んでしまい、不思議な雰囲気にショックを受けた。

目的意識を持って勇んで行ったとしたら、決してあんなショックは受けないのだろうけど、ボーーーーーッと考え事をしながら歩いていて、いきなりオバチャンに声かけられてハッと気付いた時は、もう頭がパニック状態になってしばらく茫然と立っていたことを、今でも鮮明に覚えている。

ま、正直に言って私も聖人君子ではないが・・・、あの出会いのショックさからか、以後、そこには二度と足を踏み入れていない。

肝心の本のことに戻ろう。著者はフリーライターの井上理津子さん。筑摩書房刊。売れているのだろう、発売以来、2カ月で5刷。

いやはや、これは労作である。飛田について、かなり突っ込んだ本が書けたこと自体、感心する。取材に10年以上要したようだが、「いろいろヤバかったんとちゃうの?」と思ってしまう。

実際、井上さんは暴力団の事務所にアポなしで訪問して話を聞いたりと、私が知り合いなら「そんな危ないこと、やめとけよ!」と絶対、言っていただろう。

それぐらいして書き上げた一種のルポ。面白く読んだ。読んだのだが、やっぱりまだまだ含みがあるというか、書けない部分もいろいろあったのだろうなぁ、というのが時々、行間からにじみ出ているような気がする。面白いだけに、そこが一層、気になるのだ。

そう思うと、先に私は「飛田について、かなり突っ込んだ本」と言ったけれど、どこまで突っ込んでいるのか、その深さが気にもなる。

現実以上に、飛田という街をかいかぶる必要はないけれど、まだまだその底の見えない深さを、この街は今でも感じさせているように思うのだ。

大阪、関西の人以外は馴染みのないところかもしれないけれど、もし面白い本が読みたいとお考えなら、私は今年早々の第1冊目として、この本を自信を持っておススメします。
この記事へのコメント
ごぶさたさんです。本年もよろしくお願い致します。

飛田新地・・・懐かしい。
いつしかと期待しながらも、お世話になった事はなかったけど
一度、飛田百番である劇団の打ち上げに初めて行った以来
印象強くて、その後は一度きり。

「おにいさん!」って呼び込みのおばさんと隣の看板娘が
赤やら紫の毛氈に御座部重ねてニコッて座っているのを
今も覚えていますわ。

打ち上げなんで女性がそこにいると
向こうも顔がこわばるというか、ムスっとやはりします。
興味本位で歩く女性も多いけど現実に営業してますからね。

大阪の昔話は最近色々と出てるから、話面白いですわ。
戦前からいる人にも聞いた事があるけど興味つきません。

Posted by でび at 2012年01月15日 15:16
でびさま。ご無沙汰してます。今年もよろしくお願いします。

飛田は、街自体が周囲と異なる雰囲気なんで、阿倍野区との境界線あたりの崖の上から眺めていたりしたこともあります。

昔の話は、街であろうが人間であろうが、やはり面白いですね。

ではまた。
Posted by taney at 2012年01月16日 11:02
お久しぶりです。
本年もよろしくお願いいたします。
俺も読んでみますね。
Posted by ichiro at 2012年01月17日 08:21
ichiroさま

ご無沙汰しております。
本年もよろしくお願いいたします。

面白い本ですよ。ぜひ、ご覧くださいませ。

これからもよろしくお願いします。
Posted by taney at 2012年01月20日 07:41
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/53095110

この記事へのトラックバック