2007年08月01日

「神の不在」と「愛の不毛」

昨日、朝刊を読んで思わず唸ってしまった。スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンが亡くなったというニュースを読んでだ。

特にびっくりするわけでもなかったし、自分にとって「痛恨の極み」、というほどのものでもなかった。ただ、少し唸ってしまった。

そして今日、またまた朝刊を読んで思わず唸ってしまった。イタリアの映画監督、ミケランジェロ・アントニオーニが亡くなったというニュースを読んでだ。

このニュースにもまた、特にびっくりするわけでもなかったし、自分にとって「痛恨の極み」、というほどのものでもなかった。ただ、少し唸ってしまった。

しかしなぁ、「神の不在」と「愛の不毛」が続けて亡くなるとは・・・。 
 
10代の後半から20代にかけて、一時期、ベルイマンにどっぷりと嵌っていた時期があった。

そして20代半ばからレンタルビデオが登場すると、よく借りて夜中に見ていたものだ。

私個人としては『冬の光』と『野いちご』が特に好きだった。

たまに(と言っても3年に1度ぐらい)キネ旬から出てる『世界の映画作家9:イングマル・ベルイマン』を取り出し、『冬の光』の脚本を読んだりする。

一方のアントニオーニは、実はあまりよく見たことはない。『情事』と『砂丘』ぐらいだ。しかし『砂丘』は、ピンク・フロイドの音楽が使われているので、見たことがあるという程度。

食わず嫌いかもしれないけれど、あまり好きではなかった(というか、アントニオーニというより、たぶんモニカ・ヴィッティが好きではないのだろう)。

同じイタリアの監督では、フェリーニやデ・シーカの方が、断然、好きだった。

さて、ベルイマンは「神の不在」がテーマとされ、その三部作『鏡の中にある如く』『冬の光』『沈黙』が特に有名である。

一方、アントニオーニは「愛の不毛」がテーマとされ、それにもちゃんと三部作がある。すなわち『太陽はひとりぼっち』『夜』『情事』である。

つまりは「三部作」の巨匠が、相次いで亡くなったというわけで、これも奇妙な符合と言うべきなのか・・・。

ところで、イングマール・ベルイマン、享年89歳。ミケランジェロ・アントニオーニ、享年94歳。

大往生・・・なんだろうな。

戦後のヨーロッパ映画を支え、世界にその価値を見せ付けてきた両巨匠。「もっともっと長く生きてもらって、まだまだ作品を見せてもらいたかった」などと歯の浮くようなことを、私は言うつもりはない。

ただただ「お疲れ様でした」と言うだけだ。「ゆっくりお休みください。あちらできっと、クロサワさんやフェリーニさんたちが待ってますよ」と。
この記事へのコメント
ほぇ。
だれ、それ。。
っ。ピンクフロイドは、家に、CDもってますもんね。
Posted by うちゃん at 2007年08月03日 13:50
そうだね、家にはピンクフロイドのCD、
あるもんね。

まぁ、ベルイマンもアントニオーニも
うちゃん にはちょっと早いだろうな。
もうちょっと大きくなったら、話して
あげるよ。

楽しみにね。

それよりも、何かよくコメントするね、キミも。ありがと。
Posted by taney at 2007年08月03日 18:12
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