2011年07月26日

”クセ”になる曲

腐りかけの臭いチーズとか、あるいはホヤなんかを最初に食べた時に、「何や、これっ! クサっ!」とか言って嫌悪したものの、後になって不思議と食べたくなってきて、気がつけば病みつきなってる、ということがある。

実は音楽にもそういうのがあって、私にとってその代表格がソフト・マシーンの「6月の月(Moon in June)」なのである。

最初に聞いた時・・・高校の時だっかた・・・「何っ、これ?」という感じで全く訳がわからなかったのだが、そのうち、何故だか時々聴きたくなることがあって聴き返しているうちに、定期的に聴かなければ済まない身体(?)になっていたという・・・。

「6月の月」の何がヘンかと言うと・・・。

まぁ通常の曲というのは、だいたいが「A→A→B→A」とか、「A→B→A→B→C→A→B」というような構成がちゃんとあるものだ(と思いこんでいるのだが)。

だから「このテーマ部、心に残るよね」とか「繰り返しのサビのメロディがイイね」などという感想も生まれようというものだ。

しかし、この「6月の月」、あえて構成を書けば「A→B→C→D→E→F・・・」というような感じ。その間、テンポもキーもコロコロ変わるし、ひと言で言えば「取りとめがない」。しかも20分ぐらいあるし(後半約1/4ほどはサックスがメインのインストになるけど)。

下記を一度聴いてもらえれば、よくわかると思う(ちなみに、前半のみです)。



普通だったら、こんな取りとめのない曲、一度聴いたら「もうたくさん」となるのだろうが、さすがにソフト・マシーンというか、ロバート・ワイアットというか、私にとっては実に魅力にあふれている曲なのである。

その魅力とは臭いニオイの中に、本能の奥の奥を刺激するかのような芳しい香りを見つけるようなもの。それは例えばワイアットの上手い下手を超越したボーカルであったり、ヒュー・ホッパーの独特のベースであったり、マイク・ラトリッジのキーボードの何気ない音であったり・・・。

この渾然一体となった中に、どういようもない麻薬的な魅力を見出すことができる、そんな曲なのである。

ところで、このブログを書いていてふと思ったのだけど、なんで曲は「曲」って言うのかね? 何たって、「曲がる」ですよ、「曲がる」。それがなぜ、音楽の言葉に?

ソフト・マシーンの「6月の月」という曲、確かに「曲者=”クセ”もの」には違いない。
posted by taney at 10:04| Comment(7) | TrackBack(0) | 音楽

2011年07月20日

画"牛"点睛を欠く

「あぁ〜ん、もうっ!」と言いたくなるような感じ。というか、ちょっと怒ってますよ、私。

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最近、プロ野球も「もっと見せる」ということに一生懸命になり出したのか、復刻版などスペシャルなユニフォームで試合を行うようになってきた。

そうなると当然オリックス・バファローズも、赤い袖が印象的な「近鉄バファローズ」のユニフォームを復活させるんやろうな・・・と楽しみに思っていたところ、先に阪急ブレーブスのユニフォームを復活させて、「なんでやねん!」と思っていた。まぁ吸収されたほうの悲哀でしょうな。

で、この8月、やっと「近鉄バファローズ」のユニフォームが復活するのだけど・・・・・・・・・・・・

なんで帽子が、あの三色帽とちゃうねん?
なんで、あの岡本太郎の秀逸な猛牛マークがないねん?


もう見に行ったらへんど! まぁ言うてもしゃ〜ないけどね。

でも、やっぱりバファローズの帽子というたら、これやろう・・・。
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しかしオリックス・バファローズという球団も、いろいろと「近鉄バファローズ・ファン」をイライラさせてくれるなぁ・・・。だからファンになり切れないんだよな・・・。

というわけで仕方ないから、「大味で、強いのか弱いのか、よくわからん」というチームカラーがよく似ているセレッソ大阪を応援してる今日この頃です。
posted by taney at 11:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2011年07月19日

オットー・フォン・ハプスブルグの死に思う

オーストリア=ハンガリー二重帝国の最後の皇太子であるオットー・フォン・ハプスブルグ氏が亡くなった。98歳。大往生だと思う。

1990年代の初頭、東欧の共産主義政権が相次いで倒れ自由化された時に、確かハンガリーでは、このオットー氏を招いて王政に戻そうではないか、という声があったように記憶している。

当時の私は「王政復古」、つまり古ボケた体制の復活という感じがして、この声に非常に違和感を覚えたものであった。

王政と共和制を比べると王政の方が古めかしく、再びハンガリーが王政を選択するなら、歴史を逆戻りしているイメージがあったのだ。

しかしよくよく考えると、これもマルクスの影響力大ということであって、最近ではハンガリー王国の復活もあってよかったのではないか、と思うようになってきた。

第一、政治体制を進化論的に捉える考え方は、そもそも共産主義国の崩壊により、すでに破綻しているようでもある。

歴史的に見れば、かつて王政は確かに強固な身分差別社会の中で民衆を抑圧していたが、では現在、王政あるいは天皇制、帝政の国が全て、国民を自由から遠ざけているのかというと、そうでもあるまい。第一、日本はどうなのか?

だいたいが、国民を抑圧する存在は、何も王政というか、政治体制に限ったことではない。企業、因習、人間関係・・・、その種は日常生活の中に無数に存在している。当たり前だが、共和制の国の国民がみんなハッピーというわけでもない。

であるならハンガリーが1990年代に、あえて王政に戻るという道があってもよかったのに、と思ったわけだ。

オットー氏は長く欧州議会議員を務め、反ファシスト、反共産主義の人としても有名であった。仮にハンガリー国王となっても、今更、絶対王政を始めるわけでもあるまいし、できるわけでもないだろう。

20世紀末に王国となり、21世紀を迎えるという状況の中で、ひょっとしたら新しい国王と国民の関係が築けたかもしれないと思うのだ。

日本や、イギリスをはじめヨーロッパの王国が、ずっと続いていたがために、長らくの因習や前例、既得権益にとらわれてできないような新しい王政の在り方が、一度、リセットされた状態でスタートできたハンガリーでは、できたかもしれない。

それがどんなものかと問われると、私にもよくわからないのだが・・・。まぁ私の夢想に過ぎないのだけれど、見てみたかったという思いは、ある。

まだオットー氏の子供たちは残っているし、そういう意味ではハプスブルグ家は続いているのだが、再度、この一族が国王となることは、二度とないだろう。

共産主義政権の崩壊という局面を迎えた、あの当時のハンガリーだけが、たぶん最後の機会だったのだと思う。

とりあえずは、ご冥福をお祈りします。合掌・・・
posted by taney at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事

2011年07月08日

恩讐の彼方に



歳月は、根の深〜い確執さえも洗い流せるということなのか。

あるいは遠くに旅立って行った、かつての仲間の後ろ姿に諭されたからなのか。

裁判沙汰まで引き起こし、いがみあい、罵りあいながら分裂したピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズと、デビッド・ギルモア、ニック・メイソンの三人。

70歳を目前に控えたジイサンたちが抱き合う姿も、なかなかに良いものだ。


・・・でもこれで、9月から連発で発売される高〜いボックスセットも売れるんだろうなぁ、きっと。宣伝のためとは、決して思ってはいないけれど。

ま、私も実際、欲しいし(買ってもいいですか?・・・と、どこともなく呟いている私であった・・・)。

とりあえず、『ウォール』とは、ウォーターズとギルモアの心の中に存在していた壁だったようだ。


posted by taney at 13:04| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽

2011年07月03日

最近、よく演っている曲(音源アリ)

アコースティックなユニットであるFifty-Fiftyは、かつては私の趣味もあってボブ・ディラン一辺倒なところがあった。しかし最近の選曲ではディランは全くやらず、どっちかというと「ポップス」的なものが多くなっている。

それには理由があって、以前、実家に帰った際、古い書籍などを漁っていたら高校の時に歌っていた歌詞やらコードを書きためたノートを見つけたことにある。

ノートにはディランとか、時にはクリムゾンとかフロイドとか、当時よく聴いていたロックの曲もあるのだけど、その一方でカーペンターズやバーブラ・ストライサンドの、ロックというよりポップスの曲なんかも結構、入っていたのだ。これには我ながら、驚いた。

「あ〜、そう言えばこんな曲も歌ってたか・・・」と思うと、急に視界が開けた感じになって、色々と試したくなってきたのだ。

相棒たちに言うと、最初は「えっ?」という雰囲気もあったようだけど、割としっくりと演れてるようで、なかなか面白い。

というわけで、最近の曲目を挙げておきます。曲名をクリックするとお聞きいただけます。ホントは26日にやったライブ音源をアップするつもりだったのだけど、自分のパフォーマンスがイマサンぐらいだったので、前に練習の時に録った音源にしておきます。相棒たち、ごめんね。

(1)ラビング・ユー (Lovin' You)
(2)スーパースター (Superstar)
(3)私はイエスがわからない (I Don't Know How To Love Him)
(4)この素晴らしき世界 (What A Wonderful World)
(5)悲しい日々

パーソネルは
Taney: リードボーカル、ギター
Mizocchi: リードギター、ボーカル
Clickwer: パーカッション、トランペット、ボーカル
の同級生三人組。

(1)は、惜しくも若くして亡くなったミニー・リパートンの名曲。これを私なんどが歌う時が来ようとは! しかし、本当に名曲ですね。もちろん私は5オクターブも出てませんが・・・。

(2)はカーペンターズのヒット曲。元歌はデラニ―&ボニーの「グルーピー」。カレン・カーペンターが歌うと、何やら純愛の曲めいてくるけど、本来はストーカーの歌とちゃうの、これって? 私はまさに、ストーカーの線を狙ってます(ウソ)。

(3)ロック・オペラ「ジーザス・クライスト=スーパースター」の中の、マグダラのマリアが歌うアリア。いい曲ですね、しかし。いろんな人が歌っているけど、やっぱりイヴォンヌ・エリマンの右にでるものはないでしょうね。

(4)相棒のひとり、クリがトランペットに挑んでます。でも、意識してないけど、やっぱりルイ・アームストロングのような歌い方になってしまってますね。これはしょうがないか・・・。

(5)は金森幸介さんの心に染みいる名曲。上田正樹や山崎まさよしなんかも歌ってます。これはミゾッチと最初にFifty-Fiftyを組んだ時、彼が「やりたい曲があんねんけど・・・」と持ってきた曲。それまで私は、全く知らなかったのだけど、すぐに大好きになって歌い始めた。我々のレパートリーでは、もっとも歌い慣れた曲といえるかもしれない。

どこかでFifty-Fiftyとして歌う機会もあるかと思います。こんな曲を歌でよろしければ、またぜひ、お越しください。よろしくお願いします。
posted by taney at 14:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽