2010年06月24日

常宿

仕事が立て込んで時間がない時には、事務所の近所のビジネスホテルに泊まることにしている。

この歳になると、なかなか徹夜や夜なべの仕事は辛い。だから、夜は遅くても12時ぐらいまでに仕事を終え、その宿に泊まってベッドでしっかり寝て、翌朝6時ごろから仕事を始めるのである。

この業界の朝一は、だいたい9時30分から10時ぐらいなので、朝6時からだと約4時間ほど集中して仕事ができるのだ。夜なべ仕事より、はるかに効率がいい。

常宿にしているビジネスホテルは、事務所から100メートルあるかないかぐらい。泊まりに行くのも出勤するのも、極めて便利なのである。


そこはもう古いホテルで、フロントにもトッポいお爺さんがいるだけなのだが、この爺さんのトッポさがまた面白く、よく利用するのだ。

あまりによく利用するので、今では予約も名前を言うだけで「あ〜、ハイハイ、用意しときます〜」と、ラクなのである(チェックインの時も、名前を書くだけで済ませてもらえる。ちなみにお爺さんフロントマンは、私の事務所の名前も場所も、すっかりご存じである)。

この人、家が私の自宅と同じ方向にあり、たまに帰りの電車で見たりする。向こうも私を見たことがあるらしく、先日など「最近、電車で見かけまへんなぁ」なんて言われてしまった。そんなこんなで、近所の話題など、フロントの前で5分ほど立ち話しをする間柄(?)なのである。



さて、ホテルの部屋には机が置いてあり引出しがあるのだが、一番上の段の引出しが、いつも半分ほど開いている。これは、たぶんどのホテルでもやっていることだ。半分開いた引出しからは、たいて聖書とか、ホテルの宿泊約款とか、サービス案内が見えている。

というわけで、今まで中をよく見もしなかったのだが、先日泊まった時に、何かふと急に見てみたくなり、引出しをそっと開けてみた。




「なんでいつも、聖書があるのかなぁ〜」などと独り言をつぶやきながら中をあさると、『Night Guide』などというものが出てきた。何やこれ!?

中を見ると、新地とか兎我野町、梅ヶ枝町あたりの夜遊びスポットの電話帳である。紙質もNTTの電話帳と同じで、つまりは『タウンページ』の夜版という感じ。だから中も、店の名前とおおまかな住所と、電話番号しか書いていない。

「余所から来た人に、これで店を探せ言うても、探せんやろなぁ。店名だけじゃ、何もわからんがな」などとぶつくさ言いつつ、ペラペラめくっていた。

ところどころに、ホステスさんみたいな女性の写真などが載っているのだが、よく見れば髪型とかファッションが古い! 肩パッドが入ったボディコンみたいなやつだ。

近畿地方に住んでいる方なら「やぐら茶屋のCMに出てくるネーチャンみたいな格好」と言えば、よくご理解いただけると思う。

それに加えて、見ているとどうも"妙な感じ"があって、慌てて奥付を見た。

「発行:昭和61年」! 

ガーン、25年前のんやんか! なんでそんなもんが、今ここに・・・。載ってる店、まだ今でもあるんかいな? 泊まった人、ビックリするで!

そうか・・・わかったぞ。どうも妙に感じた理由は、市内局番が3ケタやったからか。今は4ケタやもんなぁ。。。

「もう、しょ〜がないなぁ〜」などと思いながら、さらに引出しの中を見てみると、NTTの『タウンページ』が入っていた。

あ〜、やっぱりマトモなのもあったか、と安心したのも束の間、表紙を見て驚いた。

「1999年〜2000年版」! 10年前のんかい!? 




私の常宿は、なかなか愉快な宿である。
posted by taney at 12:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2010年06月17日

初めての、エロ本

あれはいつ頃のことだろうか・・・

確か、友達が自分の兄貴か誰かの部屋で見つけてきたエロ雑誌を見ていた時のことだ。友達4、5人で、ページをめくるたびに「ウォ〜!」なんて声をあげていたっけ・・・。

エロ雑誌といっても、たぶん『平凡パンチ』か『週刊プレイボーイ』程度のもので、そうたいしたものじゃなかったと思うのだが、あの頃、幼かった私たちには、充分、刺激的だった。

あの頃・・・つまり初めてエロ本を友達たちと、隠れて見ていた頃のことを、思わず思い出させてくれたのが、「iPad」なのであった。

長年の悪友であるKが手に入れやがったので、これまた長年の悪友であるIと、さっそく触らせて(?)もらったのだった。場所は、とある居酒屋。

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(一応、顔にはモザイク入れておいてあげよう)

もう笑うしかないのだが、新しい画面を表示するたびに、「ホーッ!」という感じで。特に、あの例のね、画面を指先でサッと触ってページをめくるのが、子どもの頃、エロ本のページをめくっていた感覚と、すごくダブったのであったのだ。

「iPad」、いきなりエロ本と比較されるのも何だかなぁとは思うが、とりあえず私にとっては、今はまだそんな感じかな。っていうか、もっと触らせてくれよ、K君!
posted by taney at 20:24| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記

2010年06月11日

おぼっちゃま時代の終焉?

麻生元総理と、安部元総理が、「市民運動あがり」ということで、今度できた菅総理を「左翼政権」と言ったとか言わないとか・・・。

今さら「サヨク」なんて持ち出すのも、何だかなぁ〜という感じではある。で、ここでちょっと気になったことがあったので、調べてみた。すると・・・

●菅サン:市民運動あがり、左翼政権(笑)
●鳩山サン:総理の孫、外相の息子
●太郎:総理の孫、代議士の息子、大久保利通の子孫
●フクダサン:総理の息子
●安部チャン:総理の孫、有力代議士の息子
●コイズミ:代議士の孫、代議士の息子
●森サン:町長の息子
●小渕サン:代議士の息子
●橋本サン:代議士の息子
●村山サン:日本社会党党首、左翼政権(笑)

ということで、何とこの16年間、日本の総理は政治家の子息、つまり「おぼっちゃま」層を、2つの左翼政権(笑)がサンドイッチするという構図になっている(森サンだけ、ちょっとカク落ちな感じだが)。

こういうのを見ると、太郎とか安部チャンの発言に「政治家の家系でもないヤツは、しょせん左翼政権」という臭いを感じ、さらには「平氏にあらずんば人にあらず」の発想と五十歩百歩のイヤらしさを感じてしまう(・・・のは、私がビンボーな庶民の出だから?)。まぁ今の日本は実質的に階級社会だからなぁ・・・。

しかし、菅政権を「左翼政権」と言う太郎にしても安部チャンにしても、なんで村山総理の時には「左翼政権」と言わなかったんだろうね? まぁ当たり前だけど、当時は「自社さ」連立だからだね。「左翼政権」なんて攻撃できるはずもないから、だいたいが。

というか、今から16年ほど前に自分たちが「左翼」と仲間だったということを棚に上げて、どの口が言うか?と。まぁ、二人ともあまり記憶力がよろしくなさそうなので、すっかり忘れているのだとも考えられるが。

ところで政治家の息子の政権が15年にわたってえんえんと続くのに比べたら、たまに「左翼政権(笑)」が混じる方が、政治的にはまだ健全にも思えるが、みなさん、どうですか?
posted by taney at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事

2010年06月07日

ありゃりゃ、こんなところで!

土曜日に、市の図書館に行って来た。

しかしメインの図書館ではなく、道の駅に併設された、小さい目の図書館である。というわけで所蔵する書籍の量も少ないのだが、来場者もそう多くないため、ゆったり見られるのでよく利用しているのだ。

入館すると、とりあえずいつものように、新着図書の棚に行ってみた。

ありゃりゃ、こんな本があるではないか!

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スージー・ロトロ著 菅野ヘッケル訳の『グリニッチヴィレッジの青春』(河出書房新社)である。

スーズ・ロトロは、デビュー間もない頃のボブ・ディランの彼女として知られた女性だ。彼の出世作とも言える2枚目のアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』のジャケットで、ディランと寄り添って映っている、あの人である。

ディランや60年代前半頃のヴィレッジの様子を描いたスーズ・ロトロの本が、日本でも出されたというのは知っていた。でも書店でもあまり見たことがなかったのに、こんな辺鄙な場所にある小さい図書館で見つかるとは! ありがとう、誰か知らないが図書館の人。よくぞ仕入れてくれました。

いや、買おうかなとも一瞬思ったのだが、何せ1冊、3千円もするのだ。それが無料でじっくり読めるのはありがたい。気分が非常にホクホクした。



図書館の帰り、スーズ・ロトロの本を抱えて嬉しい気分でスーパーに寄った。かつては「カルフール」と呼ばれたスーパーである。

DVDやCD売場を回ってみると、売れ残りのDVDやらCDをワゴンセールで叩き売っていた(ここは、たまにこんなセールををやる)。

何気なく見ていると、ありゃりゃ、こんなDVDがあるではないか!

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『さらば青春の光』、500円。日本語タイトルは、軟弱だが、早い話がザ・フーの『四重人格』をベースにした映画である。すでに980円シリーズとして再発されていたものが、それでも売れず(?)500円で叩き売られていたというわけ。

この映画は昔、20年ほど前だと思うが、レンタルビデオで借りて見た事がある。しかし同じフーのアルバムの映画化である『トミー』に比べても、あまりいい映画だとは思わなかったため、ご無沙汰さんであったのだ。

そんなだから、おそらく980円のままだったら、買わなかっただろうな。税込500円だから、「資料的価値(?)として考えたら、まぁいいか」ということで購入したわけ。たかが480円の違いだが、心理的な差は大きかったわけだ。

スーズ・ロトロの本ほどホクホクした感じはなかったけど、それなりに嬉しくて土曜日は気分がいい一日となった。

ところで『グリニッチヴィレッジの青春』と『さらば青春の光』。後になってよ〜く考えてみると、どちらも「青春もの(?)」で、50過ぎのオヤジがホクホクするには、さすがにちょっと気持ち悪いかったかも。

2010年06月03日

MEDDLE

今年の頭から、実はバンド活動を再開している。

といっても、前のバンドを再開したのではなく、全く新しいバンド。齢50を越えて、念願のプログレ・・・ピンク・フロイドのコピーバンド(と言うほど、コピーでもないが)である。

そもそもは、「ギルモアの弟子」を自称するギタリストが、mixiのフロイド・コミュでメンバーを募集したのがはじまり。こういう集まり方も、何とも現代的である。ただし呼びかけに応えて参集した面々は、だいたいがアラフィフであって、あまり今風ではないが・・・

ちなみに今回のブログのタイトル「MEDDLE」は、フロイドのアルバム『おせっかい』のオリジナル・タイトルであるとともに、我々のバンド名でもある。

練習は月1回できるかできないか、というぐらい。つまり今まで5回ほどの練習なので、まだまだな部分も多いのだが楽しみは実に大きい。やっている曲は、私の大好きな『狂気』を中心としたナンバー。

ただ、心配事がひとつ。

私がバンドでベースを弾くのは、実は10年ぶりぐらい。今年中学に入った二女が、まだバギーで寝ていた頃、1歳にも満たない時にライブとかやっていたのだから、10年以上前だろう。

しかしこの時のバンドは、ベース専念だった。

今回のMEDDLEでは、全てではないが、歌っている(フロイドで、ロジャー・ウォーターズが歌っている曲、パートを歌ってます)。ベースを弾きながら歌うなんて、たぶん、20年ぶりくらい。

頭で思い描いていることと、実際に出力されること(要するに歌声とベースのフレーズ、音ということ)に差があって、それが私を困惑させる。

たぶん、10代とか20代の頃は、すぐに順応できたのだろうけど。

まぁしかし、考えようによっては、新しい順応を楽しめるもの、この歳でバンドなんてやってるおかげかな、と思う。

夏の終わりか秋には、ライブできたらと思う。
posted by taney at 00:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽